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やさしさを、仕組みに。― プレミアケアインデックスが描く「福祉」の未来図 ―

2026.08.19

プレミアケアインデックスの紹介.png介護の現場には、たくさんの「やさしさ」があります。

「今日は少し元気がないな」

「この方なら、こうしたら食べられるかもしれない」

「この方法なら、もっと楽にできるかもしれない」

職員一人ひとりが持つ、そんな小さな気づきや経験。

私たちは、それこそが介護の大切な専門性の一つだと考えています。

しかし、その「やさしさ」や「経験」が、一人の職員だけに留まってしまったら、チームの力にはなりません。

そこで私たちが取り組んでいるのが、「プレミアケアインデックス」です。


プレミアケアインデックスとは

プレミアケアインデックスは、社会福祉法人白寿会が独自に開発したケアの指標です。

これまで各拠点で積み重ねてきたケアの経験やノウハウをもとに、ご利用者の生活や心身の状態をさまざまな視点から捉え、より良いケアにつなげるための仕組みです。

食事や水分、排泄、睡眠、認知症ケア、身体機能、医療、看取りなど、多岐にわたる項目からご利用者の変化を捉えます。

そして、数字を見るだけでは終わりません。

「なぜ変化したのか」

「何が良かったのか」

「もっと良くするにはどうすればいいのか」

を、職員同士で考えます。

つまり、プレミアケアインデックスは、ご利用者の生活をより良くするための「ケアの地図」なのです。


私たちが「ケアを科学する」理由

介護には、技術があります。

知識があります。

経験があります。

これらを組み合わせて、ご利用者の生活を支えることが介護の専門性です。

一方で、経験豊富な職員の「勘」や「経験則」だけに頼ってしまうと、良いケアが特定の職員にしかできない「属人的なケア」になってしまうことがあります。

だから私たちは、経験や感覚を大切にしながら、データやエビデンスを活用してケアを考えることに取り組んでいます。

感覚を否定するのではありません。

むしろ、

「なんとなく」を、「なぜ」に変える。

そして、

「一人の経験」を、「チームの知恵」に変える。

それが、私たちの考える「ケアを科学する」ということです。


一人の経験を、チームの知恵へ

例えば、ある職員がご利用者の小さな変化に気づいたとします。

その気づきを、介護職だけで抱えるのではなく、看護師、機能訓練指導員、管理栄養士、生活相談員など、それぞれの専門職が共有する。

そこにデータという「共通の言葉」が加わることで、それぞれの専門性がつながります。

介護から見えること。

医療から見えること。

リハビリから見えること。

栄養から見えること。

そして、ご本人やご家族だからこそ分かること。

一人では見つけられなかった答えを、チームで見つけていく。

それが、私たちの多職種連携です。

さらに、特定の分野について専門性を深めた「プレミアケアマイスター」も、ご利用者の生活を支えるチームの一員として関わります。

※プレミアケアマイスターについては、今後あらためてご紹介します。


数字の向こうにいる「人」を見る

プレミアケアインデックスでは、さまざまなデータを活用します。

しかし、私たちが見ているのは数字そのものではありません。

食事量が減った。

水分量が変わった。

活動量が少なくなった。

排泄の状況が変化した。

そんな「変化」の向こう側に、

「何が起きているのだろう?」

「何か困っていることはないだろう?」

「この方は、本当は何を望んでいるのだろう?」

という問いがあります。

数字は、ご利用者を評価するためのものではありません。

ご利用者の変化に気づき、その人をもっと深く知るための手がかりです。

だからこそ、私たちは「数字の向こうにいる人」を見つめます。


「介護」の先にある「福祉」

そして、私たちが最も大切にしていることがあります。

それは、プレミアケアインデックスを目的にしないことです。

AIも、ICTも、介護テクノロジーも、そしてプレミアケアインデックスも、すべて「手段」です。

介護には、技術があります。

知識があります。

経験があります。

それらを活かして、ご利用者の生活をより良くしていく。

そして、その先にあるのが「福祉」です。

その人が、その人らしく暮らすこと。

安心して毎日を過ごすこと。

好きなものを食べること。

誰かと笑うこと。

やりたいことに挑戦すること。

これまで大切にしてきたものを、これからも大切にできること。

その人にとっての幸せや豊かさを追求すること。

それが、私たちが考える「福祉」です。

だからこそ、

介護を手段として、福祉を実現する。

これが、私たちの介護に対する基本的な考え方です。


やさしさを「チームの力」に変える

職員一人ひとりの気づき。

小さな工夫。

積み重ねてきた経験。

「もっと良くしたい」という想い。

それらを個人の中だけに留めず、チームの知恵として積み重ねていく。

一人のやさしさを、みんなのやさしさへ。

一人の経験を、チームの知恵へ。

そして、誰が担当しても、一定の水準以上のケアを提供できる仕組みへ。

これが、私たちが目指す「やさしさの仕組み化」です。


すべては、ご利用者の「その人らしい暮らし」のために

プレミアケアインデックスは、私たちが積み重ねてきた知恵を未来へつなぐ「ケアの地図」です。

でも、地図そのものが目的ではありません。

その地図を手に、私たちが目指す場所へ向かう。

その目的地にあるのは、

ご利用者の笑顔。

その人らしい暮らし。

そして、その人にとっての幸せと豊かさ。

私たちはこれからも、介護の専門性と人のやさしさ、そして科学やテクノロジーをつなぎながら、

ご利用者の想いや願いを実現することを、当たり前に。

そんな福祉の未来を、チームでつくっていきます。

プレミアケアインデックス。

それは、
「やさしさを、チームの力に変える」ための、私たち独自のケアの地図です。

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