介護テクノロジー・ケアの進化 vol.2
2026.08.01
見守りセンサー「ANSIEL」を導入しています
「見守る」から「必要なときに、必要なケアを届ける」へ

介護の現場では、利用者様の安全を守るための「見守り」が欠かせません。
特に夜間は、少人数の職員で多くの利用者様の状態を確認する必要があり、職員の負担も大きくなります。
一方で、利用者様の睡眠を妨げることなく、必要なタイミングで適切なケアを行うことも大切です。
そこでプレミア東松戸では、介護テクノロジーを活用した見守りの取り組みとして、積水化学工業株式会社の見守りセンサー「ANSIEL(アンシエル)」を導入しています。
ベッドの下から、利用者様の状態を見守る
ANSIELは、ベッドのマットレスの下に設置して使用する見守りセンサーです。
積水化学工業が培ってきた独自の圧電センサー技術により、ベッド上の利用者様の動きを検知し、在床・離床・起き上がりなどの状態を把握します。
利用者様の状態に変化があった際には、職員が通知を受け取り、必要に応じて確認や介助に向かうことができます。積水化学工業は、ANSIELについて、発泡体技術・テープ加工技術を活用した圧電センサーにより、人体が発する振動の変化を捉える技術を用いた介護向けセンサーとして紹介しています。
目的は「監視」ではなく、「必要なケアにつなげる」こと
ANSIELを導入する目的は、利用者様を常に監視することではありません。
私たちが目指しているのは、
利用者様の状態を把握し、必要なタイミングで職員がケアに向かうことです。
例えば、
- 夜間に起き上がろうとしている
- ベッドから離れようとしている
- いつもと異なる動きが見られる
といった変化を把握することで、職員が必要なタイミングで確認に向かうことができます。
すべての利用者様に対して同じ頻度で巡回するのではなく、一人ひとりの状態やリスクに合わせて見守りを行う。
ANSIELは、そのための情報を職員に提供するツールです。
「何度も確認する」から「必要なときに確認する」へ
夜間の見守りでは、定期的な巡回が重要です。
しかし、利用者様が眠っている時間に何度も居室へ入ることは、睡眠を妨げる可能性があります。
一方で、職員が巡回していない間に起き上がりや移動が発生すれば、転倒などのリスクにつながる可能性もあります。
ANSIELを活用することで、利用者様の状態を把握しながら、
「今、確認が必要なのか」
「今、介助が必要なのか」
を判断しやすくなります。
テクノロジーによって、職員が利用者様を見なくなるのではありません。
むしろ、本当に確認が必要なタイミングで、利用者様のもとへ向かうために活用するのです。
職員の負担軽減と、ケアの質向上を両立する
介護現場におけるテクノロジー導入では、「業務を効率化すること」だけが目的ではありません。
大切なのは、テクノロジーによって生まれた時間や情報を、利用者様へのケアにどのようにつなげるかということです。
ANSIELを活用することで、
- 必要なタイミングでの確認
- 夜間の見守り業務の効率化
- 利用者様の睡眠への配慮
- 起き上がりや離床時の早期対応
- 職員の心理的・身体的負担の軽減
などにつなげることを目指しています。
テクノロジーが得意なのは、継続的に状態を検知し、変化を知らせること。
人が得意なのは、利用者様の表情や声、体調、普段との違いを感じ取り、その場に応じたケアを行うこと。
それぞれの強みを組み合わせることで、より質の高い介護を目指すことができます。
見守りのデータを、利用者様を知るための情報へ
ANSIELの活用は、単に「起き上がったら通知する」というだけではありません。
利用者様の夜間の状態や生活リズムを把握することは、その方の生活をより深く理解することにもつながります。
例えば、
「夜間に何度も起きている」
「以前と比べて睡眠の状態が変化している」
「特定の時間帯に起き上がることが多い」
といった情報が分かれば、その背景を考えながらケアを見直すことができます。
積水化学工業では、ANSIELのセンシング技術を活用したAIによる状態予測など、介護現場における「予測する」テクノロジーへの取り組みも進められています。
これからの介護では、起きたことに対応するだけではなく、データから利用者様の状態を理解し、より早く、より適切なケアにつなげることが重要になっていくと考えています。
AIやテクノロジーは、介護の現場にも
AIやテクノロジーというと、私たちの生活から遠いもののように感じるかもしれません。
しかし現在では、家事や仕事だけでなく、介護の現場でもAIやセンシング技術が活用されています。
フジテレビ系列の「Live News イット!」内のコーナー「しらべてみたら」では、身近なAIの活用をテーマにした特集も放送されています。同番組の「しらべてみたら」は、身近な疑問を取材し、さまざまなテーマを紹介するコーナーです。
AIやテクノロジーは、特別な人だけが使うものではありません。
介護の現場でも、利用者様の安全を守り、職員を支え、より良いケアを実現するための手段として活用されています。
介護テクノロジーは、人に代わるものではない
プレミア東松戸では、介護テクノロジーを「人に代わるもの」とは考えていません。
ANSIELが利用者様の状態の変化を検知する。
職員が通知を受けて利用者様のもとへ向かう。
そして、利用者様の表情や体調を確認し、その方に必要なケアを行う。
この一連の流れの中で、テクノロジーは職員の専門性を支える役割を担います。
テクノロジーが得意なことは、テクノロジーに任せる。
人にしかできないことは、人が行う。
これが、プレミア東松戸が考える介護テクノロジーの活用です。
「見守る」から「必要なときに、必要なケアを届ける」へ
プレミア東松戸では、今後も利用者様の安心・安全と職員の働きやすさを両立するため、介護テクノロジーの活用を進めていきます。
見守りセンサーANSIELは、利用者様の状態を把握し、必要なタイミングで職員がケアに向かうための大切なツールの一つです。
「見守る」から「必要なときに、必要なケアを届ける」へ。
私たちはこれからも、人の力とテクノロジーの力を組み合わせながら、利用者様一人ひとりに寄り添う介護を目指していきます。