介護テクノロジー・ケアの進化 vol.1
2026.07.27
HelpPad2を9台導入
「排泄を待つケア」から「排泄を知るケア」へ
プレミア東松戸では、利用者様一人ひとりに合わせたケアの実現と、介護職員の業務負担軽減を目的として、
排泄検知センサー 「HelpPad2(ヘルプパッド2)」を9台導入しています。
介護現場では、排泄ケアは利用者様の尊厳や快適な生活に直結する、とても重要なケアの一つです。
一方で、排泄のタイミングは利用者様によって異なり、従来は職員の経験や観察、定期的な確認などを組み合わせながら対応していました。
そこでプレミア東松戸では、「排泄をより正確に把握し、必要なタイミングでケアを行う」ための手段として、HelpPad2を活用しています。
ベッドに敷くだけで、排泄を検知
HelpPad2は、ベッド上にセンサーを設置して使用する排泄検知センサーです。
センサーが排泄時の「におい」を捉え、AIが尿と便を検知することで、利用者様ごとの排泄状況に応じた通知を行います。
排泄のタイミングを把握することで、必要なタイミングでおむつ交換などのケアにつなげることができます。
また、蓄積されたデータを活用することで、利用者様ごとの排泄パターンを把握し、より個別性の高い排泄ケアを考えることにもつながります。
「おむつを開けて確認する」から「必要なときにケアをする」へ
排泄しているかどうかを確認するために、必要以上におむつを開けることは、利用者様にとって負担や羞恥心につながる場合があります。
一方で、確認が遅れれば、不快感や尿便漏れにつながる可能性もあります。
HelpPad2の活用によって、
排泄していないのに確認する
排泄しているのに気づくのが遅れる
といった状況を減らし、利用者様一人ひとりの状態に合わせた、より適切なタイミングでのケアを目指すことができます。
私たちが目指しているのは、テクノロジーにケアを任せることではありません。
テクノロジーによって得られた情報を、より良いケアにつなげることです。
データを活用し、チームで排泄ケアを考える
HelpPad2の導入によって、排泄ケアに対する職員同士のコミュニケーションにも変化が生まれました。
「この利用者様は、どのようなタイミングで排泄されるのか」
「どのようなケアが、利用者様にとって負担が少ないのか」
「現在の排泄ケアは、本当にその方に合っているのか」
こうしたことを、職員の経験や感覚だけではなく、データも活用しながら考える機会が増えています。
株式会社abaの導入事例でも、プレミア東松戸において、HelpPadの活用方法を職員同士で考え、試行錯誤する中でチーム間のコミュニケーションが深まったことや、介護・医療・経営・現場といった立場を超えて、データをもとに話し合う機会が増えたことが紹介されています。
利用者様の不快感軽減と、職員の業務改善へ
導入事例では、もともとおむつの外に便が漏れることがあった利用者様について、HelpPadの通知を活用し、適切なタイミングで交換することで、便漏れがほぼなくなった事例も紹介されています。
「通知が鳴ったら交換する」というシンプルな仕組みが、利用者様の不快感の軽減と、職員の業務改善の両方につながっています。
もちろん、すべてのケアを機器の通知だけで判断するわけではありません。
利用者様の表情や体調、生活リズム、排泄状況など、職員による観察と専門的な判断を大切にしながら、HelpPad2から得られる情報をケアの一つの材料として活用しています。
介護テクノロジーは「人に代わるもの」ではない
プレミア東松戸では、介護テクノロジーを導入する際に、単に「新しい機器を導入する」ことを目的とはしていません。
大切にしているのは、
テクノロジーを活用することで、利用者様にどのようなメリットがあるのか。
職員の時間や負担をどのようにケアの質向上につなげられるのか。
という視点です。
HelpPad2によって、排泄に関する情報をより正確に把握する。
そして、そこで生まれた時間や情報を、利用者様とのコミュニケーションや、より丁寧なケアにつなげていく。
これが、プレミア東松戸が考える介護テクノロジーの活用です。
厚生労働省も、介護ロボット等の導入において、機器を導入するだけではなく、現場の課題を把握し、導入後の業務改善やケアの質向上につなげる「パッケージ導入モデル」を示しています。
「人にしかできないケア」のために
プレミア東松戸では今後も、
人にしかできないケアと、テクノロジーだからこそできる支援
を組み合わせながら、利用者様の尊厳を守り、より質の高い介護サービスの提供を目指していきます。
HelpPad2の導入は、その取り組みの一つです。
「排泄を待つケア」から「排泄を知るケア」へ。
9台のHelpPad2を活用しながら、プレミア東松戸ではこれからも、データと人の力を組み合わせた排泄ケアの実践に取り組んでいきます。