ご利用者の【想い】から生まれたおでんパーティー ~100歳の笑顔に込められた温かい時間~
2025.10.10
ご利用者の【想い】から生まれたおでんパーティー ~100歳の笑顔に込められた温かい時間~
皆さんこんにちは!
相談課、介護支援専門員(ケアマネージャー)の森谷です。
普段は窓口で皆様をお迎えさせていただいておりますが、今日は私たちが実践しているケアについて、少しだけ皆さんへお届けしたいと思います。
6月に100歳を迎えられたご利用者のO様。
節目を迎えられた後、少し元気のないご様子が見られ、私たちは「どうしたら、またあの優しい笑顔を取り戻していただけるだろう」と心を寄せていました。
そんな中、ある一人の職員が声をかけました。
「何かしたいことや、私たちにできることはありますか?」
すると、ご本人は少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうにこう答えられました。
「みんなとおでんが食べたい。」
この一言が、すべてのきっかけでした。
私たちはすぐに動き出しました。
「きっと"おでんを食べたい"のではなく、"みんなにおでんをふるまいたい"のではないか」「もっとご本人が喜んでくれることはないか」「時間がない、すぐに取り掛かろう!」
そう感じた瞬間、ご本人が主役となる"おでんパーティー"の開催が決まりました。
ご本人の年齢は100歳を超えています。
だからこそ、
「来月では遅い。来週でも遅い。今週中に実現しよう!」O様の為にできることがある。スタッフ全員の思いが重なり、準備は一気に進みました。
ご家族にもご連絡し、ご用意くださったお酒。
それは、O様が育った地・石川の銘酒、ご家族の思いも詰まった純米大吟醸加賀鳶。
私もご本人がお好きだと聞いた"板わさ"とおでんをご用意させて頂きました。
すべては、ご本人の「みんなと過ごしたい」という想いを形にするために。
そして3日後。。。
待ちに待ったおでんパーティーが開催されました。O様からご利用者の皆さんへ、おでんのふるまい。
「美味しいね」「懐かしい味だね」----そんな言葉が飛び交い、会場は笑顔と笑い声であふれました。
気付けば、ご本人の表情にもあの穏やかな笑顔が戻っていました。
その姿に、職員の目には自然と涙がにじみます。
「私たちは介護福祉士。知識や技術を携え、福祉=その方の幸せや豊かさを支える専門職です。」
目的が明確になった瞬間のチームの力は、本当に大きなものです。
そして、ご本人の笑顔が、また新しい"力"を私たちに与えてくれました。
ありがとうございます。
感謝を伝えるのは、むしろ私たちの方です。
これからもプレミア東松戸では、一人ひとりの"想い"を大切に、サービスを超える瞬間を創造し、心に残る時間をご家族、ご本人と共につくってまいります。