最期までその人らしく──
2025.07.02
看取り後の「エンゼルケア」研修会を開催しました
(医務課 看護主任 金久保)
こんにちは。
医務課 看護主任の金久保です。
私たちの施設では、看取りケアを「その方の人生の最終章に寄り添う、大切な時間」として捉え、日頃から多職種で連携を取りながら支援にあたっています。
このたび、令和7年6月12日木曜日 26日木曜日の2日間にわたり、ご利用者のご逝去後に行う"エンゼルケア"をテーマに、施設内の多職種職員を対象とした研修会を開催いたしました。
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◆ エンゼルケアとは──
"お看取り"の締めくくりとして、心を込めて行う大切なケア
エンゼルケアとは、医学的な処置だけではなく、ご本人の尊厳を守り、ご家族の心に寄り添う、最期のお別れの時間を整えるケアです。
今回の研修では、以下の点を中心にお伝えしました。
• エンゼルケアの意味と目的
• ケアの実際の流れ(タイミング・手順・物品等)
• 多職種連携の重要性と、それぞれの関わり方
• ご家族との関わりの中で大切にしたいこと
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◆ 多職種での学びと気づき
研修には、介護職、生活相談員、機能訓練指導員など、さまざまな職種が参加しました。
特に、施設でのエンゼルケアは「処置」ではなく「心を込めた送り出し」としての視点を持つことで、それぞれの職種がどのように関わり、支え合えるかを再確認する機会となりました。
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◆ 参加者の声より(一部抜粋)
「エンゼルケアの意味を深く理解し、実際の場面でより丁寧に関われそうです」
「看護だけでなく、介護や機能訓練なども含めた全体での連携が必要だと実感しました」
「ご家族との関係性が"最期の時間"に大きく影響すると感じました」
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◆ 最期の時間を、チームで支える
看取りケアは一度きりの時間であり、その人の人生と、ご家族の思いに寄り添うケアが求められます。
今回の研修を通じて、"看取り後のケアもまた、その方らしい人生を締めくくる大切な支援"であることを、職員一同改めて胸に刻みました。
今後も、法人理念である
「信頼と共感により安心の輪を広げます」
を基盤に、最期までその人らしく過ごせる環境づくりに努めてまいります。