プレミア扇での機能訓練風景③
2020.05.21
過ごし易い時期となり、例年通りであれば施設前の荒川土手や近隣へお散歩に行ったり、皆さんで賑やかに外食し美味しい食事を摂りたいところですが、このような状況のため屋上で外出気分を味わったり、少し特別な献立だったりと少しでも施設内で楽しく過ごしていただけるように取り組んでおります。
関節可動域訓練の様子です。他動的に関節を動かし、関節拘縮や変形の進行予防をする目的で行っています。関節機能の正常化や血流の改善を図ります。
こちらはセラパテというリハビリ用の粘土を使用した手の筋力訓練の様子です。手指や掌、手首の運動です。色によって粘土の強度が異なり、その人に合わせた粘土を選定し行っています。握る・つまむ・伸ばす・広げる等の様々な運動があります。
上肢リーチ動作訓練の様子です。身体能力に合わせて座位や立位で行います。上肢を様々な方向に動かすことで重心の位置が変わり、バランス能力の向上が期待できます。また、転倒リスクの軽減に繋がります。輪投げも同じ目的で楽しみながら取り組んでいます。
踏み台(ステップ台)昇降訓練と階段昇降訓練の様子です。踏み台は厚い古本を再利用し作成しています。有酸素運動の一つでもあり、踏み台や階段を使用することで下肢筋力を効率良く鍛えられます。
こちらは口腔リハビリの様子です。加齢や認知症などで低下してしまう摂食嚥下機能を維持するための訓練です。食事に必要な口・舌・頬などの筋肉を刺激し、唾液の分泌を促すことで食物を飲み込みやすく、むせたりすることなく、安全においしく食事を摂れるようにします。誤嚥性肺炎の予防にも繋がります。主に、口腔周囲筋マッサージ・アイスマッサージ・舌運動等を行っています。毎日、昼食前には各ユニットで嚥下体操のDVDを流し皆さんで取り組んでいます。
この日の昼食は手毬寿司・太巻き寿司・茶碗蒸し・厚揚げのなめこおろし煮・清汁でした。
皆さん、美味しそうに召し上がっていました。
面会制限が解除され一日でも早く元気な姿をお見せできるように、今後も身体機能の維持に努めていきます。